整髪料といえば、ポマードにワックス、ジェルにグリース、スプレーなどさまざまな種類があります。
それでは、それぞれの違いについて説明できますか?
…。
美容師や理容師の方でも、
ポマード・グリース・ワックス・ジェルの違いついて説明できる方は多くないはず。
なんとなくは分かるけど。
明確な違いを言うのは難しいところでしょう。
そこで
今回は、ポマード・グリース・ワックス・ジェルの違いについてレクチャーします。
油か合成樹脂かの2パターンがある
まず、整髪料は大きく分けて2つあります。
1つ目は、油を主成分としているもの。
これには、ポマード、ワックス、グリースなどが該当します。
次に、合成樹脂を主成分にしているものがあり、ジェルやスプレーなどがこれに該当します。
油が主成分のポマード、ワックス、グリースは、一般的にはジェルやスプレーなどの合成樹脂のものに比べて、セット・ホールド力は弱め。
ジェルやスプレーは合成樹脂で毛の表面をコーティングして固めます。
ジェルやスプレーを使ってから時間が経過するとともに、あの白い粉のようなものが出てきますが、あれが合成樹脂です。
一方で、油が主成分のポマード、ワックス、グリースはセット力はジェルやスプレーに比べて弱いものの、塗布後でも簡単にスタイリングしなおせるというメリットがあります。
ポマードとグリースはほぼ同じ
整髪料には油と合成樹脂の2種類があり、あとは形状や粘度、また販売元の名称などでそれぞれ読み方が変わってくるのです。
ポマードは、液状のひまし油と木蝋を混ぜて固めています。また、昔はアップルを原料として作っていたようで、ラテン語でリンゴを意味するポムムが、ポマードの語源という説があります。
また、ポマードよりも粘りやノビが良いのがグリース。グリースは映画『GREASE』の主演であるジョン・トラボルタの特徴的なリーゼントヘアーから取った名称という説があります。
ただ、水溶性のポマードが現在の主流となっており、水溶性ポマードとグリースの違いはほぼなし。成分もに立ち寄ったりです。販売メーカーが付けた名称で、ポマードなのかグリースなのかが、分かれてくるわけです。
ポマードやグリースは、ツヤっぽさが出るため、男らしいツーブロックやオールバックスタイルにピッタリ。最近のバーバーでは、スタイリングにポマードが多く使われています。
伸びが良いのがワックス
続いて、ワックスは、グリースやポマードよりもノビを良くしたペーストタイプのものが多いです。水っぽさはグリースやポマードよりも少なく、マットな感じで激しく固めるのにオススメ。毛先を遊ばせるなどのショートヘアーに向いています。
合成樹脂よりも油タイプが人気
次に合成樹脂がメイン成分となっている、ジェルやスプレー、ムースなど。こちらは、成分は基本的には同じですが、容器や形状などで言い方が変わってきます。
これはケースや液体の種類などをみればだいたい分かるかと。
最近は、合成樹脂タイプの整髪料よりも油成分の整髪料の方が売れている印象を受けます。
固めてからもスタイリングしなおせるという手軽さが、油成分の整髪料が人気となっている理由ですね。
ただ、ポマードやワックスでスタイリングした後に、最後にスプレーで固めるといった2種類使いのスタイリングを行う方もいます。
自分の髪の毛の性質や髪型に合った整髪料を選びましょう。